下剤を飲まずに大腸カメラを受けられるのは、内視鏡的洗浄液注入法(GEII)と呼ばれる方法です。内視鏡を使って下剤を直接腸に投与するため、下剤を飲む負担が軽減されます。
下剤を飲まない大腸カメラの手順
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Step1 検査前日
前日の夜は21時までに消化の良いものをいつもの半量ぐらいで食事をすませます。21時に事前にお渡しした下剤を服用してください。水分は検査1時間前までは水、お茶、スポーツドリンクで適切に補給してください。
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Step2 来院
予約時間の30分前にお越しください。問診や確認、検査着への着替え、静脈への鎮静剤投与などの準備を行います。
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Step3 胃カメラ
鎮静剤で眠った状態でまず胃カメラをします
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Step4 胃カメラ中に下剤注入
胃カメラの最後に、胃カメラを十二指腸まで通して下剤を注入します
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Step5 腸のクリーニング
2~3時間かけて院内でトイレに通って腸をきれいにします。洗浄剤を注入して30分~1時間程度で排便が始まり、1~2時間程度で便が透明になります。通常の口から服用する方法より排便回数が少なくて済む場合が多いです。
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Step6. 大腸カメラ
便が透明になったことが確認できたら、大腸カメラ検査を行います
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Step7. リカバリー
プライバシーに配慮したリカバリースペースにて1時間程度お休みいただきます。
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Step8. 結果説明
検査結果の説明を丁寧に行います。ポリープ切除等の病理検査が行われた場合は、2週間後に最終の結果のお伝えとなります。
このような方におすすめ
- 下剤の量が多すぎて飲みきれない
- 味が苦手
- 最後のほうは気持ち悪くなってくる
- きちんと腸がきれいになったか不安
注意事項
胃に症状や病変がなく、胃カメラは検診、スクリーニングで下剤注入が主な目的となる場合は、保険適応外となります。胃カメラの費用については自費となります。胃に病変がある場合は、通常の保険診療内での検査となります。排便状況によっては追加で下剤を飲んでいただく場合があります。
次の方は受けれません
- 腸閉塞の既往
- 高度の便秘
- 70歳以上で過去3年以内に検査歴のない
急激に腸管内圧が上昇する危険があります。ご自身が安全に検査可能かどうか心配な方は、一度ご来院の上、ご相談ください。