- 2025年7月16日
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、幼少期に感染した水痘(水ぼうそう)が原因です。神経のなかに潜伏し、体力や免疫が低下すると活性化し、神経にそって水疱、皮疹を生じます。
成人の90%が帯状疱疹ウイルスを持っているといわれており、50代から帯状疱疹の発症率が上がり、80歳までに3人に1人が発症するといわれています。
発症した際に、50歳以上だと20%くらいの方が、帯状疱疹神経痛という後遺症を残すといわれています。ワクチン接種により帯状疱疹の発症を予防でき、神経痛の後遺症も予防することができます。
帯状疱疹ワクチンは50歳以上の方が対象となります。
種類 | 弱毒化生水痘ワクチン | 不活化ワクチン(シングリックス) |
費用 | 8,000円 | 20,000円 |
接種回数 | 1回 | 2回(2~6ヶ月間隔) |
効果の持続 | 5年で50%程 | 9年で90%以上 |
接種を受けられない方 | 〇先天性及び後発性免疫不全状態 〇副腎皮質ステロイド剤や免疫抑制剤などの治療 〇妊娠 〇アレルギー症状(アナフィラキシーなど) 〇発熱(通常37.5℃以上) | ●アレルギー症状(アナフィラキシーなど) ●発熱(通常37.5℃以上) |
「帯状疱疹になりたくない!」という人には高価ですがシングリックスを、「帯状疱疹は心配だけどそこまでお金をかけたくない。」という人には水痘ワクチンを提案します。
シングリックスの予防接種を希望される方は事前予約が必要です。
杉並区では、令和5年4月1日から、任意で行う帯状疱疹予防接種について、費用の一部助成をしています。当院でも費用助成を受けられます。費用助成を受けるための予診票は当院にありますので、事前の手続きは不要です。
区で費用助成が受けられるのは、生涯に一度、かつ、いずれか一方のワクチンに限ります。
助成額と助成回数
弱毒化生水痘ワクチン | 不活化ワクチン(シングリックス) | |
助成額 | 1回当たり5,000円 | 1回当たり10,000円 |
助成回数 | 1回まで | 2回まで |