• 2025年7月24日

胃カメラと鎮静剤 〜“胃カメラやるなら死んだ方がまし”というあなたへ〜

自分自身で胃カメラを受けるまでは、患者さんに、“はい、オエっとしないで”と言ってました。実際に胃カメラを自分で受けて以降、“苦しいですね、すみません”に変わりました。あんな黒い棒が喉の奥に入って、オエっとならない方が異常です。苦しい検査だと患者さんはトラウマになるし、医師は丁寧な観察ができません。鎮静剤を使用した方が、患者にも医師双にもよいと私は思います。

目次

  • 胃カメラに鎮静剤は必要か
  • 鎮静剤のメリット
  • 鎮静剤のデメリット
  • 鎮静剤の費用
  • 鎮静剤の感想
  • このような方におすすめ
  • 鎮静剤が効かない方

胃カメラに鎮静剤は必要か

そもそも胃カメラに鎮静剤は必要なのでしょうか。大腸カメラでは鎮静剤を使うことが多いです。大腸カメラのときに痛みがあると、腹部に力が入り、カメラの挿入が難しくなるからです。胃カメラは、挿入に難渋することはないので、鎮静剤の目的は、 “苦痛の緩和”、“不安の軽減”です。医療機関によっては、胃カメラでは鎮静剤を使わない施設も多いです。

鎮静剤のメリット

寝ている間に検査が終わっている。全然苦しくない、そもそも検査の記憶がない

体が動かないので、じっくり丁寧に胃の観察ができる。

鎮静剤のデメリット

呼吸が弱くなったり、血圧が下がったりする

目が覚めるのに1時間くらい必要

検査中に医師と会話ができない

当日は車・バイク・自転車を運転できない

鎮静剤の費用

薬剤費 60~540円 1割負担 10~50円 3割負担 20~160円

鎮静剤の感想

気づいたら終わっていた

全然覚えてない

目が覚めたら1時間たっていて驚いた

死ぬかと思った

無茶苦茶苦しい

二度とやりたくない

このような方におすすめ

胃カメラは大変そうだから避けている

過去に苦しい思いをしてから受けるのが嫌になった

胃カメラが不安・心配

嘔吐反射が強い

じっくり観察してもらいたい

鎮静剤が効かない方

お酒をよく飲む方・酒に強い方

睡眠薬や抗不安薬を内服している方

この場合、量や使う薬を調整して、しっかり鎮静剤が効くようにします。

まとめ

いかがでしたか?胃カメラは鎮静剤なしでも可能です。最終的に鎮静剤を使うかはご自身の判断です。メリットとデメリットを天秤にかけて自分に合った方法を選びましょう。不明な点があれば何でも主治医に相談してください。

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